一歩目

昔から僕はなんとなく思っていた。

 

「自分のブログを作ってみたいな」

 

その思いはとてももやもやとしたものだった。一方、「ブログ作るのメンドクセエ!」ということは自分の中ではっきりしていた。というわけで、怠惰な自分は今までブログを開設することはなかった。

 

 

 

今年の4月。僕は東京大学文学部に進学した。学年は3年。学部生生活の折り返し地点である。

 

「せっかく文学部来たんやから、言葉や感情について考える機会を増やしていこう」

 

僕は、日常における様々なことに対して、今まで以上に自分の言葉で考えるようになった。

 

 

 

「これ、なんかいいなあ」

 

「こんなことがあっていいのか?」

 

そう感じたときは、その思いを文章にして自分の中にストックしていく。昔からなんとなくやってきたことではあるが、それを意識的に行うようになったのは僕にとって大きな変化だ。

 

 

 

普通、人間の感情というものは、時が経つにつれて薄くなっていくものだと思う。あの時の感動や悔しさは、「あの時」がピークで、あとは下降。3年前の感動は、たいていの場合3日前の晩御飯よりも小さなものになっている。

 

 

でも、その感情を一度でもいいから形にしておくと、これがまた大きく変わると思うのだ。

 

 

アルバムを読み返すと、青春時代の思い出が蘇るように。旅行先で買った謎のぬいぐるみが、何故か愛しいように。モノと結びついた感情は、そのモノに触れるたびに力を俄かに取り戻す。

 

 

僕は文学部に入ってから、「思い出の品」が心の中にたくさん増えてきたのだ。それは決して○○卒業記念とかのように大層なものではないが、あのライブに行った時の感動とか、あの建物の趣とか、そうした感情のショーケースが実に賑やかになってきた。

 

 

 

でも、この思いも、自分の中で文字にしているだけでは消えていってしまうのかもしれない。大切な気持ちは、もっと大事に保管してあげるべきなのかもしれない。

 

 

なら、頭の中だけにある文章を、ちゃんと目に見える文字にしてしまえば、この鮮やかさを少しでも長く眺めていられるのかもしれない。

 

 

 

 

「自分のブログを作ってみたいな」

その思いはとてもはっきりとしたものだった。

 

 

 

 

 

 

皆様はじめまして。ぬーです。この度ブログを始めさせていただきました。

 

基本的に、僕が書きたいと思ったことをなんでも書いていく場所になると思います。好きなものは将棋・アイマス・ラップなどほかにもたくさんあるので、自分のモチベーションの続く限りでこのブログを賑やかにしていきたいです。

 

宜しくお願い致します!!!!