新宿ゴールデン街

新宿ゴールデン街

 

だいぶ昔から、新宿にそう呼ばれる場所があることは知っていた。

 

どうも、昭和の頃に文化人たちがこの街で酒を呑み、議論を交わしたことで有名らしい。なんかつよそうな場所だ。

 

興味が湧いたら、すぐ行く。というわけで火曜日に単騎でゴールデン街に特攻してきた。

 

 

ゴールデン街の外観は、かなり不思議な感じだった。それほど広くない一画に、所狭しとバーや居酒屋が詰まっている。どうもゴールデン街だけで250店舗くらいあるらしい!

 

大体の店舗は扉が開けっぱなしなので中の様子が外から見えるが、外国人観光客が結構多い。どうも観光地として評判のようだ。なんか、わかる。

 

僕も観光客気分でとりあえずゴールデン街を一周してみたが、とにかく店店店店店店店店。酒の国。客層的にも夢の国とは見事に住み分けが出来ている。

 

どうも20代男性はほとんど見当たらないが、既に本郷で缶ビール一杯空けてきた僕としてはアウェー感などというものは無に等しかった。

 

 

この無数のお店の中から今回行ったのは、「bar 図書室」というところ。ゴールデン街は店ごとに得意先のジャンル(JAZZ、文学、サブカル…など)があるらしく、ここは漫画に特化された店だった。

 

全巻読破した漫画というとハガレンくらいの僕だが、なんか店の雰囲気が面白そうなので入店。

 

店の中には漫画がぎっしり!なんか漫画オタの部屋、って感じがするところ。BGMは名探偵コナンのOP・ED集だったが、これは店番の人の趣味。

 

店番は1人だったが、他の店番達は「ヒプノシスマイク」という男性声優キャラによるラッププロジェクト(原文ママ)のコラボカフェに行ってしまったらしい。

 

ヒプノシスマイク、実は以前にちょっとチェックしたことがある。ジャイアンの声優として有名な木村昴がラップ超上手かったような。劇中ではキャラクター達は4つのディビジョン(シンジュク・ディビジョンはそのひとつらしい)に分かれて戦うらしいが、僕が第五勢力ホンゴー・ディビジョンの一員であることは黙っておいた。

 

 

このお店に来る客はどうもアニメ・マンガ・ドラマなどの話に超強い。ガンダム。クローズ。24。ころころと移り変わる話題に、僕は食らいつけず。ただ、こういう話は聞きながら相槌打ってるだけでも楽しい。好きなものを語る人の話は、どこか魅力がある。

 

 

コナンオタクの店番さんは、今やってるコナンの映画「名探偵コナン ゼロの執行人」を7回観に行ったとのこと。この映画を1度見ることをクラスタの間では1執行と数えるらしく、この人は7執行。「お兄さんも週末に執行されてきたらどうですか」という、犯罪者しか聞けないような誘い文句を頂戴しました。

 

名探偵コナンよりも33分探偵らしくなんやかんや過ごしていたら、いつのまにか23時半に。不思議な居心地の良さのある店だった。お代は2000円程。

 

 

僕のゴールデン街デビューは、いいお店のお陰で楽しく過ごせました。コンパで飲むのもいいけど、こういう空間で呑むのもいいなあ。

 

 

アイマスライブ(後編)

2016年4月、僕は東大に入学した。

 

「東京来た!アイマスのイベント、そしてライブが生で見れる機会がぐっと増えたぞ!」

 

それは大きな喜びだった。

 

 

 

アイドルマスターは2014年の9周年ライブ、2015年の10周年ライブと最高のものを見せてくれたが、2016年に11周年ライブは行われなかった。そして現在まで、小規模なライブはまだあるものの、周年ライブは行われていない。

 

「周年ライブが消えた」

 

それは大きな悲しみだった。

 

 

 

前編でアイマスシリーズは派生作品を含め5つあると書いたが、僕は高3の秋という受験生にとって大事な時期から、アイドルマスターシンデレラガールズにハマり始めていた。

 

アイドルマスターの主要キャラは13人であり、また歴史も長く、キャラ一人一人を深く掘り下げられるのがアイドルマスターの特徴だ。それと比較すると、アイドルマスターシンデレラガールズはキャラが100人を超えており、ずいぶんと賑やかだなあという感じ。アイドルマスターと同じ魅力、そして違った魅力を持つシンデレラガールズにも、僕はどんどん惹かれていった。

 

アイドルマスターの周年ライブがないという悲しみをイマイチ乗り切れなかった僕は、シンデレラガールズに傾倒していく。こちらは2016年に4周年ライブが行われることが分かっていた。それくらい僕にとって、ライブは大きな存在だった。

 

 

 

シンデレラガールズの4周年ライブは、神戸と埼玉で開催。東京に引っ越してから、ライブが地元兵庫で行われるのはしぶいなあと思った。

 

というわけで神戸公演は東京の映画館からライブビューイングで参戦。シンデレラガールズのライブを見るのはこれが初めてだったが、ライブ終了後にはやはりアイマス最高としか言えない体になっていた。

 

 

そして埼玉公演。僕が会場でライブを見るのは、2年ぶりのことだった。9th大阪、あの日の感情を忘れられなかった僕は、埼玉公演の日に思った。

 

「今日この日を、僕は2年間待ちわびていた!」

 

 

会場に近づくまでの高鳴り、外から見た会場の広さ、会場内にあるたくさんのフラワースタンド。そして、ステージ。

 

僕が逢いたくて仕方がなかったものに、再開することが出来た。

 

 

開演の時間を迎え、会場内が暗転する。僕の席は2階席で、ステージからは遠いものの、会場内を一望できる位置にあった。

 

 

シンデレラガールズらしい優美な音楽とともに、ステージに明かりがゆっくり灯っていく。

 

 

そして何よりも美しかったのは、暗闇の中で数万のサイリウムが織りなす宝石箱だった。あの光景は未だに忘れられない。

 

僕は、まだライブが始まったばかりなのに、自然に涙が出た。

 

 

 

2年ぶりに生で感じたライブは、本当に素晴らしいものだった。2年間待つにふさわしい感動を与えてくれた。ライブが終わった後の僕は、声を出しすぎて喉が完全に枯れていた。

 

 

翌年の5周年ライブも埼玉で現地参戦し、やはり良いものを見た。僕にとってのアイマスライブは、1年で最も楽しみなイベントと言っても過言ではないのだ。

 

 

 

 

そして2018年6月2日に至る。アイドルマスターでもアイドルマスターシンデレラガールズでもない、アイドルマスターミリオンライブ。その5周年ライブのため、僕は埼玉にいた。

 

アイマスライブ自体は何度も行ったことがあるが、ミリオンライブについてはあまり知らなかったので、気分は僕が初めてアイマスライブをみた8thに近いものだった。

 

「今日は一体どんなものが見れるんだろう」

 

ミリオンライブに期待を寄せながら、会場に入った。

 

 

 

 

 

結論から言うと、最高だった。本当に良かった。知ってる曲だとか知らない曲だとかそんなことは関係なく、ミリオンライブの世界にどんどん引き込まれていった。

 

僕が事前に知っていた中では一番惹かれていたキャラの中の人は、ライブの大トリを務めた。そして、最高のものを見せてくれた。暗転の中決して鳴りやむことのなかった拍手は、その日一番のものだった。

 

 

 

ライブが終わり、僕を誘ってくれた友人と帰路に就く。2人とも語彙力を失っていた。ただただ素晴らしかった。

 

 

 

 

 

 

 

というわけで僕のミリオンライブ初ライブ参戦はとてもいい思い出になりました。これから先、ミリオンも追いかけるしかないよね。

 

そして今年の11月・12月にはシンデレラガールズの周年ライブが待っています。あと半年はこれを待ち焦がれながら今日を生きていこうと思います。

 

 

アイマスライブ(前編)

3日前の夜、僕の友達からメッセージを受け取った。

 

「明日ミリ5th行きませんか」

 

 

ミリ5th、が何を指すかわからない人がほとんどだと思うので軽い説明を。

 

僕は『アイドルマスター』 (THE IDOLM@STER) という、バンダイナムコエンターテインメントから発売されているゲームシリーズの大ファンである。ファン歴は大体5年くらい。

 

このシリーズは派生作品を含めると5つあり(アイドルマスターアイドルマスター シンデレラガールズアイドルマスター ミリオンライブ!アイドルマスター SideMアイドルマスター シャイニーカラーズ)、それぞれ個々の展開が行われている。

 

そして、それぞれの作品において年に一度、作品内に出てくるキャラクターの声優(いわゆる中の人)が、キャラクターの曲を歌ったり踊ったりする周年ライブが行われる。

 

今回の「ミリ5th」は、「アイドルマスター ミリオンライブ!の5周年ライブ」というわけだ。

 

 

 

僕は今まで、アイドルマスターアイドルマスター シンデレラガールズを追いかけてきた人間であり、そっちのライブは何度も言ったことがあるのだが、アイドルマスター ミリオンライブ!については、ちょっと知ってるかなーというくらいで、ライブも行ったことがなかった。

 

ただ、今回ミリオンの周年ライブに誘ってもらったのもミリオンとの何かの縁ということで、僕はその世界に触れてみることにした。

 

「明日のアイマスライブ、どうなるかな」

 

そんな期待を抱きながら、僕は過去の思い出を蘇らせていた。

 

 

 

 

 

 

2014年8月3日。アイドルマスター9周年ライブ、大阪Day2。高校2年生の僕が、1年間待ち焦がれた日だった。

 

2013年の春くらいからアイドルマスターにハマった僕は、当時アイドルマスターのキャラクターが登場する二次創作を漁りまくっていた。その過程で、「どうもアイマスには中の人によるライブがあるらしいぞ」ということを知る。

 

僕がライブの存在を知った時には、その年のライブチケットは既に完売してしまっていた。しかし、映画館でライブビューイング公演を行ってくれるということを知り、僕はライブの夜、兵庫県の伊丹にある映画館へ向かった。

 

 

アイドルマスター8周年ライブinパシフィコ横浜。当時僕はまだアイマスの知識がそれほどななく、光る棒や掛け声のことは全くわからなかったし、非日常的な体験でふわふわした気分のままライブが終わってしまったが、伊丹からみる横浜のステージはなかなか面白いものだった。

 

 

その後は、僕がアイマスに半端なく熱中した一年だった。

 

中の人のこともだんだんわかるようになってきた。

 

2014年2月にはアイマスの映画も公開され、最高のものを見た。

 

光る棒や掛け声は、サイリウムやコールという憧れに変わった。

 

僕にとって、アイマスは最高のエンターテイメントになっていた。

 

 

アイドルマスター9周年ライブが大阪で開催されると知った時の僕の喜びは、とてつもなかった。全力でライブチケットを確保し、ライブに必要なものをちゃんと揃えた。

 

 

「ライブまであと〇日」

 

誕生日を待つ小学生の気分だった。学校の授業中に、ライブに思いを馳せていた。

 

 

 

2014年8月3日。ライブ会場であるインテックス大阪に向かうまでの間ですら、夢の中にいる気分だった。

 

「とうとうこの日が来た!」

 

開場時間前に、入場待機列に並ぶ。会場付近には、たくさんのアイマスPがいる。

 

開場時間を迎える。早まる気持ちを抑え、入場する。

 

ライブの行われるホールへ繋がる扉を通り抜ける。

 

そこに、開演を待つステージがあった。

 

僕は、もう泣きそうになってしまった。

 

 

 

 

 

ライブは、まさに夢のような時間だった。感情が全力で駆け抜けていったことははっきりと覚えている。1年間待ち焦がれたステージは、僕に最高の感動をくれた。

 

 

 

 

 

ライブが終わり、会場から駅へ戻る道を歩く。夢の余韻がまだ残っていた。本当に深く感動した時にしか生まれないものに浸っていた。

 

 

その後3日間くらいはアイマスライブロスになり、授業中も大して話が耳に入ってこなかった。

 

 

 

翌年の10周年ライブは埼玉で行われたため大阪からライブビューイングで参戦したが、やはり素晴らしいものだった。アイマスライブは最高。また心に刻み込まれた。

 

 

 

 

 

 

思い出話が長くなりすぎてしまいました。ですが思い出はまだまだ続きます。後編ではアイドルマスターシンデレラガールズのライブ、そして先日土曜日のミリオンライブのライブについて書こうと思います。

 

 

一歩目

昔から僕はなんとなく思っていた。

 

「自分のブログを作ってみたいな」

 

その思いはとてももやもやとしたものだった。一方、「ブログ作るのメンドクセエ!」ということは自分の中ではっきりしていた。というわけで、怠惰な自分は今までブログを開設することはなかった。

 

 

 

今年の4月。僕は東京大学文学部に進学した。学年は3年。学部生生活の折り返し地点である。

 

「せっかく文学部来たんやから、言葉や感情について考える機会を増やしていこう」

 

僕は、日常における様々なことに対して、今まで以上に自分の言葉で考えるようになった。

 

 

 

「これ、なんかいいなあ」

 

「こんなことがあっていいのか?」

 

そう感じたときは、その思いを文章にして自分の中にストックしていく。昔からなんとなくやってきたことではあるが、それを意識的に行うようになったのは僕にとって大きな変化だ。

 

 

 

普通、人間の感情というものは、時が経つにつれて薄くなっていくものだと思う。あの時の感動や悔しさは、「あの時」がピークで、あとは下降。3年前の感動は、たいていの場合3日前の晩御飯よりも小さなものになっている。

 

 

でも、その感情を一度でもいいから形にしておくと、これがまた大きく変わると思うのだ。

 

 

アルバムを読み返すと、青春時代の思い出が蘇るように。旅行先で買った謎のぬいぐるみが、何故か愛しいように。モノと結びついた感情は、そのモノに触れるたびに力を俄かに取り戻す。

 

 

僕は文学部に入ってから、「思い出の品」が心の中にたくさん増えてきたのだ。それは決して○○卒業記念とかのように大層なものではないが、あのライブに行った時の感動とか、あの建物の趣とか、そうした感情のショーケースが実に賑やかになってきた。

 

 

 

でも、この思いも、自分の中で文字にしているだけでは消えていってしまうのかもしれない。大切な気持ちは、もっと大事に保管してあげるべきなのかもしれない。

 

 

なら、頭の中だけにある文章を、ちゃんと目に見える文字にしてしまえば、この鮮やかさを少しでも長く眺めていられるのかもしれない。

 

 

 

 

「自分のブログを作ってみたいな」

その思いはとてもはっきりとしたものだった。

 

 

 

 

 

 

皆様はじめまして。ぬーです。この度ブログを始めさせていただきました。

 

基本的に、僕が書きたいと思ったことをなんでも書いていく場所になると思います。好きなものは将棋・アイマス・ラップなどほかにもたくさんあるので、自分のモチベーションの続く限りでこのブログを賑やかにしていきたいです。

 

宜しくお願い致します!!!!